70歳以上の高齢者を見るとき、「ヨボヨボ」と表現するか「お元気」と表現するかは当然ながら見た目で歴然と違いがわかります。
つまり、同じ70歳でも、活力の有無に大きな差があることを示しています。
米国の研究では、この活力の違いの要因が明らかになったということですね。
高齢者の”若々しさ”の源が解明されたと言えるでしょう。
年を重ねても健康で活力のある人の違いとは?
年齢を重ねることによって、私たちの身体や心は変化していきますが、それでも健康で活力のある人々は何が違うのでしょうか?
韓国の精神分析医キム・ヘナムさんは、「健康に年を取りたいのであれば、身体年齢に過度に固執せず、できる限り自立して日常生活を送ることが重要です」と語っています。
彼の考え方によれば、年齢を重ねることを恐れるのではなく、むしろ新たなチャレンジや成長の機会と捉えることが、健康的な老後を送るための鍵となるのです。
確かに若い時に感じたことと、高齢になった今では物事の感じ方に違いがあるばかりではなく、その時にはわからなかった気持ちなどが、はっきりわかるようになってきますから。
老いることの意味と成長の機会
多くの人が年齢を重ねることをネガティブに捉えがちですが、キムさんは老いることを「終わり」として見るのではなく、新たな学びと成長のプロセスと捉えます。
彼は「人は生きている限り、常に成長のための新たな課題を与えられており、死ぬまで絶えず鍛えられ、再編成され、矯正されていく」と言います。
つまり、人生のどの段階においても、私たちは常に変化し続けることができ、成長し続ける可能性を持っているのです。
人生の各段階は新たな変化のチャンスを提供してくれるものであり、老いもその一環と考えることができますよね。
人格と変化の可能性
さらに、人格もまた年齢とともに変化し続けるものです。
70歳、80歳、90歳になっても、私たちの心や考え方は変わり得るのです。
老いをどう捉えるかによって、人生そのものの質が変わります。
キムさんは、「老いをただの衰退と捉えるのではなく、希望と変化のある能動的なものとすることができる」と主張しています。
つまり、老後の生活を充実したものにするためには、常に前向きで変化を受け入れる姿勢が重要であるということです。
健康に年を取るための具体的なアドバイス
キムさんが強調する健康的な老後を過ごすためのアドバイスは、「身体年齢に固執しないこと」です。
これは納税日本一を何年も続けた「斎藤一人」さんが、常に念頭に置いていることに「私の年は27歳!」と思うこと、だといいます。
この感覚を持てば、年を取ってしまって、世の中から置いてけぼりになってしまう。
こんな観念からほど遠い若さを常に保てる秘訣ですよね。
私もさすがに27歳とまでは思いませんが、常に身の回りを清潔にし、おしゃれにも気を配り、運動を欠かさず、しわのばしにも余念がないので、見た目年齢は若見えです。(のようです♪)
70歳や80歳を迎えても、「昨日より今日、今日より明日と少しずつ成長する自分」を念頭に置いて生きることが大切だとしています。
年齢にとらわれず、自分自身の成長を常に意識することで、より健康で充実した日々を送ることができるのですから。
自ら決定することの重要性
さらに、人生の幸福感を高めるためには、自分自身で決断し、選択することが大切です。
キムさんは「自分の人生を自分で決めて選択していれば、幸せになれるだけでなく、健康にもつながる」と述べています。
たとえ年齢を重ね、身体が弱ってきたとしても、できる限り自分で人生の舵を取ることが重要です。
自ら選択し決定することが増えるほど、人生の幸福感や達成感、そして自尊心が高まります。
これこそが、健康で活力のある老後を送るための秘訣なのです。
(参考:PRESIDENT Online)