「80代になるとたいていボケるか死ぬ。」
初めてこのタイトルを見たとき、思わず二度見してしまいました。
これは、2026年5月に発売された林真理子さんの著書、
『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』
という幻冬舎新書です。林さん自身が72歳の今だからこそ語れる、健康・おしゃれ・仕事・お金・人間関係・趣味などについての人生論です。
👉80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間 林真理子 (著)
タイトルだけを見ると、80代になったら「もう人生の終盤」と言われているようで、少しドキッとします。
でも、私はこのタイトルを見て、別のことを考えました。
「いやいや、今の80代は、そんなに簡単に終わらないでしょう?」
そう思ったのです。
「80代=老い」というイメージは、もう古い?
昔なら「80歳」と聞くと、かなりの高齢者というイメージがありました。
ところが、今はどうでしょう。
80代でも旅行を楽しみ、車を運転し、パソコン、スマートフォンを使い、趣味を続け、友人と食事をし、仕事や地域活動を続けている人が珍しくありません。
中には、
「80歳を過ぎてから新しいことを始めた」
「80代になってから旅行が楽しくなった」
「まだまだ働きたい」
という人もいます。
もちろん、年齢とともに体力が落ちたり、病気になったり、できないことが増えたりするのは自然なことです。
でも、
「80代になったら、もう何もできない」
という考え方まで、年齢と一緒に受け入れる必要はないのではないでしょうか。
林真理子さんのタイトルは、むしろ「80代になったら人生は終わり?」を考えさせる
この本で林真理子さんが語っているのは、単純な「70代で人生を終わらせよう」という話ではありません。
幻冬舎の紹介を見ると、70代は頭も体もまだ大丈夫だからこそ、これまでと同じことを続けるのではなく、できないことは諦め、楽しいことを大切にして、新しい人生のステージへ進もうという内容になっています。 (幻冬舎)
つまり大切なのは、
「あと何年生きられるか」ではなく「今の時間をどう使うか」
ということなのだと思います。
70代には70代の楽しみ方がある。
80代には80代の楽しみ方がある。
そして90代になったら、90代だからこそ見える景色がある。
そう考えてみると、年齢を重ねることも、少し面白くなってきます。
80代になったら「できないこと」より「まだできること」を数えたい
年齢を重ねると、どうしても「できなくなったこと」に目が向きます。
長時間歩けなくなった。
昔ほど食べられなくなった。
夜更かしができなくなった。
以前のように無理がきかなくなった。
確かに、それは仕方のないことです。
でも、そこで人生を縮めてしまう必要はありません。
「できないことが増えた」のなら、
「できることを、もっと大切にする」
という生き方に変えればいい。
たとえば、
近場の神社へ出かける。
おいしいランチを食べる。
温泉にゆっくり入る。
季節の花を見に行く。
読みたかった本を読む。
新しいスマホの使い方を覚える。
ブログを書いてみる。
会いたかった人に会いに行く。
どれも、年齢に関係なくできる「人生の楽しみ」です。
「80代から新しいことを始める」くらいでいい
人生100年時代と言われるようになった今、70代を「老後の終着点」と考えるのは、少し早すぎるのかもしれません。
むしろ、
70代は次の人生を準備する時期。
80代は、経験を武器にして楽しむ時期。
そんな考え方があってもいいと思います。
もちろん、全員が元気でいられるわけではありません。
病気や介護、家族との別れなど、年齢を重ねることで避けられない現実もあります。
だからこそ、
「いつまでも若者と同じように頑張る」
必要はありません。
若い人には若い人のやり方があり、シニアにはシニアのやり方があります。
無理をしない。
人と比べない。
できないことは工夫する。
そして、できることは思い切り楽しむ。
これが、長い人生を生き抜くための強さなのではないでしょうか。
「80歳になったら、またその時に書く」という発想が面白い
この本のタイトルを見て、もう一つ面白いと思ったことがあります。
「80代になったらたいていボケるか死ぬ」と言い切ってしまうほどのタイトルなのに、人生は80歳で終わるわけではありません。
むしろ、
「80歳になった自分は、どうなっているのだろう?」
と考えるきっかけになります。
そして80歳になったときには、
「いやいや、まだまだ元気ですよ」
と、笑って言える人がたくさんいるかもしれません。
その時代になったら、その時代の80代について、また新しい人生論が必要になるのではないでしょうか。
100歳時代を生きる「強いシニア」とは?
私は、これからのシニアに必要なのは、若さを取り戻すことではないと思っています。
むしろ、
「年齢を受け入れながら、自分の人生をあきらめないこと」
ではないでしょうか。
80代だから旅行に行ってはいけない。
80代だから新しいことを始めてはいけない。
80代だからおしゃれをしてはいけない。
80代だから夢を持ってはいけない。
そんな決まりは、どこにもありません。
体力が落ちたら、ゆっくり歩けばいい。
遠くへ行けなくなったら、近場へ行けばいい。
一人で行くのが不安なら、誰かと行けばいい。
できなくなったことがあれば、別の方法を探せばいい。
「もう歳だから」ではなく、「今の自分なら何ができる?」
と考える。
それが、100歳時代を生きるシニアの強さなのかもしれません。
70代も80代も、まだ人生の途中
林真理子さんの本のタイトルは、かなり刺激的です。
けれど、その刺激的な言葉に「そうか、80代になったら終わりなのか」と落ち込む必要はありません。
むしろ逆です。
「じゃあ、80代になった私はどう生きよう?」
と考えてみる。
70代なら、80代の自分を想像してみる。
80代なら、90代の自分を想像してみる。
90代なら、100歳の自分を想像してみる。
人生100年時代。
私たちは、これまでの「高齢者」というイメージだけでは語れない時代を生きています。
もちろん、若い頃のようにはいきません。
でも、それでいい。
若い頃にはなかった経験があります。
失敗もあります。
人を見る目もあります。
「本当に大切なもの」が少し分かってきます。
そして何より、
残りの人生を、自分で選ぶ自由があります。
「人生は、まだまだ面白い」
年齢を重ねると、人生は小さくなるのでしょうか。
私は、そうは思いません。
できることは少しずつ変わるかもしれない。
でも、その分、楽しみ方を変えればいい。
豪華な海外旅行ではなくても、近くの神社へ出かける。
高級レストランではなくても、おいしいものを食べる。
大きな仕事ではなくても、ブログを書いて誰かに届ける。
そんな小さな楽しみが、人生を思っている以上に豊かにしてくれます。
70代も、80代も、90代も、まだ人生の途中。
「もう歳だから」と自分で人生を閉じるのではなく、
「さて、次は何をしよう?」
と考えられる人でいたい。
林真理子さんの刺激的なタイトルを読みながら、私はそんなことを考えました。
人生100年時代。
80歳になっても、90歳になっても、
「人生は、まだまだ面白い!」
そう言えるシニアでいたいものです。
こんな方におすすめの一冊
- 70代からの人生をもっと楽しみたい方
- 80代以降の生き方を考えている方
- 健康・お金・仕事・人間関係について考えたい方
- 「老後」ではなく「これからの人生」と考えたい方
- 林真理子さんの歯に衣着せぬ人生論を読んでみたい方
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